例年になく天候が不安定で、肌寒い春を迎えております。日中に差し込む太陽の温かな光に小さな手を伸ばし、笑顔で空を眺める子ども達の姿をとても愛おしく感じております。
さて、入園、進級をしてから早一ヶ月が経とうとしておりますが、各担任は、子ども達の心の安定と、大人との愛着関係を築く為の援助と環境構成に重点をおき、一人ひとりの見守りを進めてまいりました。新入園児の元気な泣き声を聞く度に、「今日も登園してくれてありがとう。不安だよね、寂しいよね、頑張れがんばれ。」と、事務室からエールを送る毎日です。1~2歳児は、生活や遊びの中で、自分でできることが増え、それぞれに自己発揮を始めています。喃語や身振り手振りで自分の思いを伝えようと一生懸命な姿が見えますので、担任はその一つひとつを丁寧に受け止めながら、かかわりを大切にしてまいりました。少し「いっちょうまえさん」になりましたね。
3歳児は、登降園時の環境変化に不安を感じておりましたが、現在では安定した一日の生活を過ごすことができております。4歳児は、新担任に心を寄せ、かかわりを深めながら、活き活きと生活を進めております。また幼児組に、新入園児を2名迎えておりますので、遊びに誘ったり、生活の仕方を教えてあげようと、それぞれに一生懸命です。5歳児は、進級の喜びを胸に、大変意欲的に生活を進めております。栽培している「ビオラ」の苗が、黄色や紫、白等の色とりどりの花を咲かせ、リーダーになった子ども達をお祝してくれているかのようです。子ども達は、毎日の水やりを通して植物の生長に関心を寄せ、そのプロセスを記録しながら大切に育てています。年長児らしい学びの姿ですね。
保護者の皆様におかれましては、新年度の始まりに、心配や不安を感じられたこともおありになったと思いますが、担任と共に、子ども達の姿を見守って頂きましたことに感謝をいたします。今後も、0歳児から5歳児までの子ども達が共に育ちあい学び合い、よりより個や集団の育ちとなりますように、職員一同丁寧に教育保育を進めてまいりたいと思います。
3日からはゴールデンウイークに入り、遠方へのお出かけ等、楽しいお休みの計画をされているご家庭もおられることでしょう。どうぞ事故や怪我のない、楽しいお休みとなりますことを願っております。
園長 渡部会里子