晩秋の候、稲刈りを終えた田んぼに白鳥が羽を休めている姿を目にするようになりました。夕暮れになりますと、群れで空を飛ぶ姿を見る度に、秋の深まりを感じることができます。公園の散歩道は、赤や黄、オレンジの色とりどりの落ち葉が重なり、それはどこまでも続く長い絨毯です。子ども達はその落ち葉を拾ったり集めたりして、両手にたくさんのお土産を握りしめながら「ママにプレゼントだよ」と、キラキラした表情で話す子ども達を、とても愛おしく思う毎日です。
さて先日、鶴岡市立第一中学校2年の生徒2名が来園し、家庭科の授業で作成した「手作りかるた」を、5歳児に贈呈してくれました。地元で収穫される様々な食材を、読み札と絵札から学べる「食材かるた」は、生徒一人ひとりの温かな心も加わり、大変素敵な作品でした。翌日から早速に「かるた」大会が盛り上がっておりますが、遊びを通して地元の豊かな食材に触れる大変良い教材となっております。なお、贈呈してくれた生徒は、当園の卒園児でもありますが、学生服に身を包んだ姿が随分と大人びて、それでも在園当時と変わらない明るく素敵な笑顔で子ども達に接してくれる姿を、職員一同大変嬉しく感じると共に、他大勢の卒園児への思いを馳せる時間となりました。
11月は、先にご案内をいたしております通り「保護者面談」が行われます。お子さんが入園、進級をしてからの園での姿をお伝えすると共に、ご家庭での様子もお聞かせ願いながら、ご一緒にお子さんの「成長」を確認し、また、次の「発達」に向けての「援助や課題」について話をさせて頂きたいと思っております。各担任は、教育保育要領をもとに、5領域「健康・人間関係・環境・言葉・表現」から子ども達一人ひとりの姿を捉えたものをまとめ面談にあたりますので、お子さんのことで不安や心配な事項、または園へのご要望などがありましたら、どうぞご遠慮なくお話下さいますようお願いいたします。
教頭 渡部会里子