晩秋の候、稲刈りを終えた田んぼに白鳥が羽を休めている姿を目にするようになりました。夕暮れになりますと、群れで空を飛ぶ姿を見る度に、秋の深まりと共に冬の訪れを感じることができます。気象庁の今年の寒候期予報によりますと、東日本は昨年に続いて寒さが厳しいとの予測でしたが、少しでも庄内の冬が、子ども達や保護者の皆様にとりまして、穏やかで過ごしやすい毎日であってほしいと心から願いたいと思います。
さて、園の子ども達は、毎日の教育保育活動及び、調理活動を通して様々な「秋」を体験しております。先日は、幼児組の子ども達がクッキング保育で「芋煮汁」を調理しました。庄内の秋の恵みで調理されたメニューは、子ども達にも大変好評で、食べたどの子も美味しい笑顔でいっぱいになりました。一緒に味わった新米おにぎりは、一粒一粒が艶やかでまるで宝石のよう。小さな可愛い両手でおにぎりを一生懸命に持ち、パクパクと食べる乳児組の姿がとても愛おしく感じると共に、米どころ庄内に生まれた喜びを感じる時間となりました。
また5歳児は、NEXCO鶴岡管理事務所よりお声掛けを頂き、「雪氷作業出動式」に参加してまいりました。庄内の冬の安全安心な交通移動を守るべく、日夜除雪作業を行って下さる作業員の皆様に、子ども達は感謝の気持ちと事故のない作業でありますことを願いながら、メッセージと共に花束を贈呈してまいりました。社会の中で、人々の生活を守る大事な仕事の一つに触れ、大きな学びを得る大変良い機会を与えて頂きました。
11月は、先にご案内をいたしております通り「保護者面談」が行われます。お子さんが入園、進級をしてからの、園での姿をお伝えすると共に、ご家庭での様子もお聞かせ願いながら、ご一緒にお子さんの「成長」を確認し、また、次の「発達」に向けての「援助や課題」について話をさせて頂きたいと思っております。各担任は、教育保育要領をもとに、5領域「健康・人間関係・環境・言葉・表現」から子ども達一人ひとりの姿を捉えたものをまとめ、面談にあたりますので、お子さんのことで不安や心配な事項、または園へのご要望などがありましたら、どうぞご遠慮なくお話下さいますようお願いいたします。
県は、新たに1523人が新型コロナウイルスに感染と発表。1500人を超えたのは9月1日以来です。小学校でもまた学年閉鎖や学級閉鎖があり、本園の園児にも影響が及んでいるようです。どうぞインフルエンザと共に感染拡大にならないよう、お互いに気を付けてまいりましょう。
教頭 渡部会里子